監督紹介

富田克也(とみた・かつや)

1972年山梨県甲府市生まれ。高校卒業後、音楽の道を志し上京。音楽活動に出口を見いだせず映画を観まくる日々、いつしか自身で映画を撮りたいと思うようになる。都内で配送業に従事しながら、制作期間5年をかけた処女作『雲の上』(8㎜/140分)を2003年に発表し、「映画美学校映画祭2004」のスカラシップを獲得。その頃、既存の映画ビジネスとは一線を画し、自ら制作・配給・宣伝までを行なう「空族」を仲間らと立ち上げる。2007年、『国道20号線』(16㎜/77分)を発表。同年10月に甲府の桜座で自主上映会を開催後、全国単館系劇場にて公開された。「映画芸術」誌上にて2007年日本映画ベスト9位選出、映画界に波紋を呼ぶ。2011年、『サウダーヂ』(35㎜/167分)では、ロカルノ国際映画祭正式出品を皮切りに、ナント三大陸映画祭グランプリ、高崎映画祭最優秀作品賞、毎日映画コンクール優秀作品賞・監督賞をダブル受賞。2012年フランスにて全国公開された。

 

三宅唱(みやけ・しょう)

1984年札幌生まれ。2007年映画美学校フィクションコース初等科修了。2009年一橋大学社会学部卒業。2009年短編『スパイの舌』(08)が第5回シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)エキシビション・オープンコンペ部門にて最優秀賞を受賞。2010年初の長編作として『やくたたず』を製作・監督(第6回CO2助成作品)。最新作『Playback』(12)が第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品、また第27高崎映画祭新進監督グランプリ、第22回日本プロフェッショナル映画大賞新人監督賞を受賞。東京では10週のロングラン上映を記録した。

 

濱口竜介(はまぐち・りゅうすけ)

1978年神奈川県生まれ。東京大学文学部を卒業後、映画の助監督やテレビ番組のADを経て、2006年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。修了制作の『PASSION』(08)が国内外の映画祭で高い評価を得る。その後も日韓共同製作作品『THE DEPTHS』(10)、東北記録映画三部作『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』(11〜13/共同監督:酒井耕)、4時間を超える長編『親密さ』(12)、『不気味なものの肌に触れる』(13)を発表。2013年春より神戸に拠点を移して活動中。

 

柴田剛(しばた・ごう)

1975年神奈川県生まれ。99年、大阪芸大卒業制作で『NN- 891102』(99)を制作。ロッテルダム映画祭等各国の映画祭に出品、世界の映画人を刮目させ、一躍異端的映画作家の系譜の最右翼に躍り出る。続く『おそいひと』(04)は第5回東京フィルメックスでワールドプレミア、実際の重度身体障害者・住田雅清が自身の役柄を演じ、連続殺人事件を起こしてゆくという日常に潜むタブーに斬り込み多くの観客の共感を生んだ一方、国内外で賛否両論を巻き起こす。『青空ポンチ』(08)を経て長編第4作『堀川中立売』が全国公開、大きな話題となる。愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品の制作作家に選出され、『ギ・あいうえおス ―ずばぬけたかえうた―』(10)を制作。フランス・ポンピドゥーセンターが主催する国際中編映画祭「Hors Pistes 2013」での上映やスペインでの「第8回PUNTO DE VISTA国際ドキュメンタリー映画祭」のコンペティション部門に選出など海外での評価も高い。

 

真利子哲也(まりこてつや)

1981年東京生まれ。21歳の頃に自主制作した『極東のマンション』が13の映画祭から招待され、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリをはじめ、7映画祭で賞を獲得したことで一躍注目を浴びる。翌年発表した『マリコ三十騎』では、世界で最も歴史のあるオーバーハウゼン国際短編映画祭・映画祭賞を受賞。ロッテルダム国際映画祭など18の映画祭から招待され、史上初の2年連続となるゆうばり国際ファンタスィティック映画祭のグランプリ受賞を含む9映画祭で賞を獲得。その他、数々の短編映画を発表して国内外から高い評価を受ける。その後、東京芸術大学の修了作品として監督した長編映画『イエローキッド』は、毎日映画コンクールにてスポニチグランプリ新人賞、高崎映画祭にて若手監督グランプリ、日本映画プロフェッショナル大賞にて新人監督賞を受賞。続く『NINIFUNI』はロカルノ国際映画祭特別上映、全国劇場公開を果たす。最新作『FUN FAIR』は全編マレーシアで撮影され、各地で高い評価を受けた。

 

山﨑樹一郎(やまざき・じゅいちろう)

1978年大阪出身。岡山県真庭市在住。学生のころ京都国際学生映画祭の企画運営に携わる。大学卒業後、映画監督・佐藤訪米の経営する「祇園みみお」にてスタッフ兼助監督として過ごし、8年間の京都生活を止め父の実家である真庭市に移住。現在、農業を営む。真庭作品第1作目として2008年に『紅葉』を発表。2011年には、『ひかりのおと』を製作し、岡山県内51カ所巡回上映する一方、東京やロッテルダムの国際映画祭にて上映される。ドイツ・ニッポンコネクションにてニッポン・ヴィジョンズ・アワード受賞。また映画上映・製作グループ[cine/maniwa]として岡山芸術文化賞グランプリ、福武文化奨励賞を受賞。現在、山中一揆をモチーフとした時代劇映画を準備中。その序章となるドキュメンタリー作品『つづきのヴォイス-山中一揆から現在-』(13)が完成。

 

深田晃司(ふかだ・こうじ)

1980年東京都生まれ。大学在学中に映画美学校3期フィクション科に入学。プロ・アマ多数の現場に参加しながら、2001年、はじめての自主制作映画『椅子』を監督、2004年にアップリンク・ファクトリーにて公開される。2005年より現代口語演劇を目指す青年団演出部に所属しながら、映画制作を継続。2006年『ざくろ屋敷』を東映アニメーションより発表。パリKINOTAYO映画祭にて新人賞を受賞する。2009年に長編『東京人間喜劇』を発表。同作はローマ国際映画祭、パリシネマ国際映画祭に選出、シネドライヴ2010大賞受賞。2010年発表の『歓待』では東京国際映画祭「ある視点」部門作品賞受賞し、世界100ヵ所以上の映画祭からオファーが殺到した。最新作の『ほとりの朔子』(13)で、第35回ナント三大陸映画祭にて、金の気球賞(グランプリ)と若い審査員賞のダブル受賞。

 

加藤直輝(かとう・なおき)

1980年、東京生まれ。立教大学フランス文学科卒業。在学時は映画研究会に所属。2007年、東京藝術大学大学院映像研究科(映画専攻・監督領域1期生)を修了。修了制作作品『A Bao A Qu』が第12回釜山国際映画祭コンペ部門にノミネートされるほか、ドイツやオーストラリアなど各国の映画祭で上映。10年『アブラクサスの祭』(原作:玄侑宗久 出演:スネオヘアー、ともさかりえ 音楽:大友良英)で監督・共同脚本として商業作品デビュー。サンダンス映画祭2011、釜山国際映画祭2010など各国の映画祭で上映された。

 

吉田光希(よしだ・こうき)

1980年生まれ。東京造形大学卒業。在学中より諏訪敦彦監督に師事。また塚本晋也監督作品を中心に映画制作現場に参加。卒業後は製作プロダクションにてCMやPVの制作に携わる傍ら、自主製作映画『症例X』(07)で、第30回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)の審査員特別賞を受賞。同作は第61回ロカルノ国際映画祭の新鋭監督コンペティション部門に入選。ウィーン国際映画祭、メキシコ市国際近代映画祭、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭の招待作品となる。第20回PFFスカラシップの権利を獲得し、『家族X』で劇場デビューを果たす。同作はベルリン国際映画祭、全州国際映画祭など、多くの海外映画祭より招待を受け上映されている。2012年『ふかくこの性を愛すべし』がオムニバス映画『ヴァージン』の一篇として劇場公開。最新作『トーキョービッチ,アイラブユー』が2013年東京フィルメックスにおいてスペシャル・メンションを受賞。

 

今井真(いまい・まこと)

1986年東京生まれ。大学在学中から映画を作り始め、ENBUゼミナールの卒業制作として『アンソニーの安息』を監督。卒業後は助監督や宣伝スタッフとして活動し、「MOOCIC LAB 2013」にて「漁港」主演映画『アナタの白子に戻り鰹』を監督。観客賞・最優秀男優賞(森田釣竿)を受賞した。

 

安川有果(やすかわ・ゆか)

1986年、奈良県生まれ。

大阪美術専門学校で映像制作を学び、’10年短編映画『カノジョは大丈夫』がオムニバス企画“桃まつりpresentsうそ”の一本として渋谷・ユーロスペースにてレイトショー上映される。この作品を参考作品に、’11年大阪映像文化振興事業CO2(シネアスト・オーガニゼーション・大阪)に出した企画が通り、『Dressing UP』を監督。主演の祷キララがCO2新人俳優賞を受賞した後、TAMA NEW WAVEではグランプリと最優秀女優賞を受賞。ドイツ・ニッポンコネクションで上映された。新作がポレポレ東中野にて今春公開予定。

竹馬靖具(ちくま・やすとも)

1983年栃木県足利市生れ。役者としての活動を経て、2009年、自身が監督、脚本、主演を務めた映画『今、僕は』を発表。『今、僕は』はドイツ 、オランダ、イギリス、カナダの映画祭で招待上映され、日本では渋谷のUPLINKで劇場公開し8週間の超ロングラン上映を記録した。最新作『蜃気楼』がいよいよ完成。