作品紹介

『サウダーヂ』

2011年/35㎜/167分/日本

監督:富田克也/脚本:相澤虎之助、富田克也/撮影:高野貴子/録音・音響効果:山﨑厳/助監督:河上健太郎/編集:富田克也、高野貴子/制作:空族/エグゼクティブ・プロデューサー:笹本貴之/プロデューサー:伊達浩太朗、富田智美

出演:鷹野毅、伊藤仁、田我流(from stillichimiya)、ディーチャイ・パウイーナ、尾﨑愛、工藤千枝、デニス・オリヴェイラ・デ・ハマツ、イエダ・デ・アルメイダ・ハマツ、野口雄介、川瀬陽太

 

不況と空洞化が叫ばれて久しい地方都市。“中心”街。シャッター通り、ゴーストタウン。それがアジアNO1の経済大国と呼ばれた日本の地方都市の現状である。しかし街から人がいなくなったわけではない。崩壊寸前の土木建築業、日系ブラジル人、タイ人をはじめとするアジア人、移民労働者たち。そこには過酷な状況のもとで懸命に生きている剥き出しの“生”の姿があった。

2011年秋の公開より現在までロングランを続ける、日本映画の常識を凌駕し、日本におけるインディペンデント映画の集大成でありエポックメイキング!

 

『Playback』

2012年/35㎜/1.85/B&W/Dolby SR/日本/113分

脚本・編集・監督:三宅唱/企画・プロデュース:佐伯真吾、松井宏、三宅唱/ラインプロデューサー:城内政芳/撮影:四宮秀俊/照明:秋山恵二郎、玉川直人/録音:川井崇満/助監督/整音:新垣一平/制作主任:伊達真人/メイク:南梨絵子/衣裳:影山祐子/監督助手:加藤綾香、山科圭太/撮影助手:星野洋行/スチール:鈴木淳哉/水戸撮影コーディネート:平島悠三/配給:PIGDOM/宣伝:岩井秀世/制作協力:JET-ON/制作:PIGDOM/製作:DECADE inc.

出演:村上淳、渋川清彦、三浦誠己、河井青葉、山本浩司、テイ龍進、汐見ゆかり、小林ユウキチ、渡辺真起子、菅田俊、柴田貴哉、片方一予、足立智充、玉井英棋、川崎賢一、安亜希子、橋野純平、木村知貴

 

仕事の行き詰まりや妻との別居など、40歳を手前に人生の分岐点に立たされた映画俳優ハジ。だがすべてが彼にとっては、まるで他人事のようだ。彼をよく知る映画プロデューサーは再起のチャンスを与えようとするが、まともに取り合おうともしない。そんなハジが旧友に誘われ、久しぶりに故郷を訪れる道中、ある出来事が起こる。居眠りをして目覚めると、なんと大人の姿のまま制服を着て、高校時代に戻っているのだった……。現在と過去が交錯し、反復されるその世界で、果たしてハジは再び自分の人生を取り戻せるのだろうか。2012年ロカルノ国際映画祭のコンペに正式出品され、同年全国各地で劇場公開され大きな反響を呼んだ。

 

『ひかりのおと』

2011年/カラー/16:9/HDV/ステレオ/89分/日本

脚本・監督:山崎樹一郎/プロデューサー:桑原広考、加納一穂、岡本隆/撮影:俵謙太/照明:大和久健/録音:近藤崇生(丹下音響)、大森博之/音楽:増岡彩子/監督補:木村文洋/演出助手:兼沢晋、進巧一/照明助手:吉川慎太郎、蟻正恭子/録音助手:野崎貴史/衣装:園部典子/メイク:横田蕗子/制作主任:冨永威允/制作進行:黒川愛、梶井洋志、堀理雄、藤田光平、加藤稚菜/製作協力:シネマニワ/製作・配給:陽光プロジェクト

出演:藤久善友、森衣里、真砂豪、佐藤豊行、中本良子、佐藤順子、辻 総一郎、坂本光一、大倉朝恵、浅雄涼、大塚雅史

 

岡山県北、山深きところ。代々酪農を営む狩谷家の長男・雄介は音楽を志し東京で暮らしていたが、父の怪我をきっかけに家業を手伝うため故郷に戻った。しかし消えぬ音楽への思いや酪農の現状、恋人との行き違いから、この土地を引き継ぎ、酪農家として生きていくのか迷いを抱えていた。恋人・陽子には若くして逝った夏生との間に幼い息子がいた。夏生の「家」にとってはその子が唯一の跡継ぎであるため、陽子が息子とともに暮らすには今の生活を続けるしかなかった。初日の出を見る事が慣わしである狩谷家。妹も帰省し、いつもと変らぬ年明けを迎えようとしていたある日、雄介がかつて酪農の手解きを受けた叔父・義行の牛舎で火災がおこる。雄介の中で何かが静かに変わり始める……。

土地独特の人間模様、将来見えぬ不安、見つめ直される家族のあり方。都市から遠く離れ、岡山県真庭市の深い山なかで農業をつづける映画作家・山崎樹一郎が酪農家青年の葛藤と未来へのささやかな希望を「土地からの視点」で描いた長編初監督作品。

 

『不気味なものの肌に触れる』

2013年/HD/カラー/54分/日本

監督:濱口竜介/プロデューサー:北原豪、岡本英之、濱口竜介/脚本:高橋知由/撮影:佐々木靖之/音響:黄永昌/音楽:長嶌寛幸/助監督:野原位/制作:城内政芳/振付:砂連尾理/製作:LOAD SHOW, fictive

出演:染谷将太、渋川清彦、石田法嗣、瀬戸夏実、村上淳、河井青葉、水越朝弓

 

構想段階にある長編『FLOODS』に向けての壮大なる予告編、というにはあまりにも才気と魅力に満ちた傑作中編。主演は濱口とは初タッグとなる染谷将太、『PASSION』以来5年振りの渋川清彦、『THE DEPTHS』以来3年振りの石田法嗣。また、村上淳、河井青葉、瀬戸夏実、水越朝弓など豪華俳優陣が脇を固めている。

千尋(染谷将太)は父を亡くして、腹違いの兄・斗吾(渋川清彦)が彼を引き取る。斗吾と彼の恋人・里美(瀬戸夏実)は千尋を暖かく迎えるが、千尋の孤独は消せない。千尋が夢中になるのは、同い年の直也(石田法嗣)とのダンスだ。しかし、無心に踊る彼らの街ではやがて不穏なできごとが起こり始める…。

 

『トーキョービッチ,アイラブユー』

2013年/HD/カラー/70分/日本

監督:吉田光希/撮影:志田貴之/照明:中西克之/録音・整音:上條慎太郎/メイク・スチール:Masayo/助監督:福嶋 賢治/制作担当:清水裕/音楽:モグモス/製作:ARC vision、吉田光希 

出演:八椛裕、武本健嗣、小嶋喜生、影山祐子、伊藤公一

 

風俗嬢の初江は、客として知り合った義徳と不倫の関係を続けている。妻との生活に息苦しさを感じていた義徳は、初江との密会に安らぎを感じていた。一方、他者と深く関わろうとしない初江も、義徳と過ごす時間だけは女性らしくいられるのだった。ある日、義徳は会社の同僚に頼まれて、借金の連帯保証を引き受けるが、それが発端となり、初江との関係は妻の知るところとなる……。

近松門左衛門の「曽根崎心中」を現代の東京に翻案した同名舞台(「オーストラ・マコンドー」によって上演)の映画化。これまでの監督作とは異なる新たな領域に挑戦した吉田光希は、この大都市の片隅で展開される刹那的なメロドラマにおいて、その着実な演出力を証明した。2013年の東京フィルメックスにおいて、アジア映画の将来において活躍が期待される監督に贈られる「スペシャル・メンション」を受賞。

 

『ふかくこの性を愛すべし』

2012年/HD/カラー/44分/日本

監督・脚本:吉田光希/脚本:斎藤香織/撮影:志田貴之/照明:中西克之/録音:根本飛鳥/整音:加藤大和/装飾:大和昌樹/キャスティングプロデューサー:戸田幸延

出演:正木佐和、栁俊太郎、内田慈、間宮祥太朗、岸田タツヤ、よしのまり、美輪玲華、鈴木絵未里、勝呂宙香、平山悟士、武井哲郎、村上ユキヒコ、大橋美香、菊池奈緒、大西信満

 

薬剤師として働く和代(正木佐和)は、35年間、堅実に静かに暮らしてきた。何かに感情や肉体を突き動かされることは決して無く、繰り返される毎日を淡々と過ごしていた。そんな和代の前にある日、高校生の少年・遼(栁俊太郎)が暴力的に現われる。それは¬和代にとって忘我の瞬間であった。出会わなければよかった、なんて決して思わない。狂¬おしく、誰かのことを想って止まない日々があるなんて知らなかった……。オムニバス企画『ヴァージン』の1本として制作され、最も高い評価を得た本作をスピンオフ特別上映!

 

『Dressing UP』

2012年/HD/カラー/70分/日本

監督・脚本・編集:安川有果/撮影:四宮秀俊/照明:大嶋龍輔/録音・整音・音楽:松野泉/美術:塩川節子/衣装:金井塚悠香/メイク:北川恵里/特殊メイク:仲谷進(KID’S COMPANY)/制作統括:濱本敏治/制作:横田蕗子、草野なつか/助監督:福田良夫、清水艶

出演:祷キララ、鈴木卓爾、佐藤歌恋、渡辺朋弥、平原夕馨、デカルコ・マリィ

 

桜井育美は父親と二人暮らしの中学一年生。授業で「将来の夢」について考えるという課題が出るが、自分の未来を想像することが出来ない。「母親のような立派な人になりたい」というクラスメイトの発言を聞いた育美は、死んだ母親がどういう人だったのか興味を持ち始めるが、ある日、隠されていた母親の過去を知ってしまう。

CO2(シネアストオーガニゼーション大阪)の1本として制作、2013年劇場公開され、同年第14回TAMA NEW WAVEで見事グランプリを受賞した。

 

『アナタの白子に戻り鰹』

2013年/HD/カラー/55分/日本

監督・脚本・編集:今井真/撮影:岩永洋/録音:茂木祐介/美術:金子陽介/助監督:細川充由、佐藤亮/撮影助手:米山舞/制作:内田沙季、倉田雄一朗/スチール:天津優貴/劇中歌・主題歌:漁港/音楽:福田裕彦

出演:森田釣竿、柳英里紗、川瀬陽太、深海光一、阿久沢麗加

 

密漁者に重傷を負わせた罪で服役していた勝男(森田釣竿)が、浦安魚市場に帰ってきた。勝男の帰郷に、魚市場からは悲喜こもごもの野次、祝福が飛び交う。そんな中、勝男の帰郷を心待ちにしていた怪しい男が泉銀に現れ…。さらには妹のあさり(柳英里紗)が魚屋をやめたいと言い出し、事態は思わぬ方向へと転じていく。

MOOSIC LAB2013にて上映され、圧倒的観客支持を集める。日本映画界に突如として現れた本格派〈漁港〉人情喜劇!

 

『アンソニーの安息』

2011年/DV/カラー/50分/日本

監督・脚本・撮影・編集:今井真/録音:浦原真一

出演:矢野深雪、佐藤亮、阿久沢麗加

 

父を亡くし孤独の深淵にいた女、花子。花子から金を巻き上げる自称映画監督の彼氏、浩二。浩二を翻弄する初恋の女、エリカ。あの誘惑の先に見えるモノ、見えないコト。

『あなたの白子に戻り鰹』で注目を浴びた今井真の映画学校時代の作品を、多数のリクエストに応え1回限りの特別上映を決行!

 

『ギ・あいうえおス ―ずばぬけたかえうた―』

2010年/HD/56分/日本

監督:柴田剛/原案:柴田剛、野口雄介、松永後彦/撮影:高木風太/録音・整音:森野順/美術:西村立志/編集:高倉雅昭/ラインプロデューサー:酒井力/企画プロデューサー:田中誠一/共同プロデューサー:志摩敏樹/エグゼクティブ・プロデューサー:越後谷卓司/企画:愛知芸術文化センター/制作:愛知県文化情報センター

出演:柴田剛、西村立志、森野順、野口雄介、酒井力、高木風太、田中誠一、西山朋宇

 

ギ・あいうえおスはバンドである。ギターやドラムなどの楽器は持たず、映画制作のツールを用いて音楽のように映画をつくる。それがギ・あいうえおスの活動である。いま、ギ・あいうえおスは最初の旅に出た。ロケ車でありバンドワゴンである「くじら号」に乗って、音を録り、画を撮り、行く先々の空間や人々と交わる。これは、エピソード0である。ギ・あいうえおスは、旅に出たばかりだ。世界を奏でるために……。

フランス パリのポンピドゥーセンターが主催する国際中編映画祭「Hors Pistes 2013」での上映をはじめ、世界での評価が高い本作。現代インディペンデントシーンを語るうえでも絶対に見逃せない1本。日本映画はいまだ真の奇才・柴田剛を発見できていない。